トヨタハイラックスは、1968年に初代モデルが発売されて以来、日本国内で長く親しまれてきたピックアップトラックです。特に2004年まで販売されていた6代目ハイラックスは、当時ピックアップトラックをカスタムして乗ることが若者の間でブームになっていたこともあり、普段乗りの乗用車としても高い人気を誇ってましたが、その6代目ハイラックスを最後に日本国内での生産・販売は終了しています。
　しかし、「ハイラックス」という車名は完全に消滅したわけではなく、現在もトヨタ自動車の新興国をターゲットにした世界戦略車プロジェクト「IMVプロジェクト」のメイン車種「ハイラックスヴィーゴ(※地域により名称は異なる)」として、東南アジアやアフリカ、南米、ヨーロッパと、世界中の国々で販売されています。

現在ハイラックスピックアップトラックや同型の車種で国内正規販売店で新車販売されているものはありませんが、愛好家や仕事柄トラックが必要な方々に非常に根強い人気を誇るため、2004年に新車販売が終了し10年経った現在でも程度の良い中古車両は未だに高値で販売されています。
そのため、当時のハイラックスピックアップトラックよりも装備が充実しており、内外装の質感や乗り心地も向上しデイリーユースも快適、さらに運動性能・燃費共にすぐれ、そして何より新車が購入できるハイラックスヴィーゴは、ピックアップトラックが欲しいけれども諦めるしかなかった方々にとって新しい選択肢となります。

　主に新興国向けに販売されているハイラックスヴィーゴですが、ピックアップトラックを商用・乗用と兼用する地域も多く、タフさや高い悪路走破性、荷物を積載した状態でも十分に加速するためのパワー、そして走行時の快適性までもが求められているため車両の完成度は高く、かつてのトラックのようなラフなフィーリングは無く、高速でも街中でも快適なドライブがお楽しみいただけます。
　今回輸入されるのは、世界中で生産されているハイラックスヴィーゴの中でも日本の道路事情にもピッタリなタイ生産モデルです。タイは左側通行の国ですから、販売されている車両は日本と同様で右ハンドル仕様です。さらにウインカーレバー・ヘッドライトのスイッチ、ワイパーのスイッチが国産乗用車と同じレイアウトですので操作に戸惑うこともありません。
　車両の品質に関しましてもトヨタがタイに工場を設立する際に各部品を製造している日本の子会社も現地に進出させているため、部品単位で高いクオリティを誇っており、さらにハイラックスヴィーゴに搭載されているエンジンは燃費とパワーともに優れているトヨタKDエンジン。日本でもハイエースなど高い耐久性を必要とする車種に採用されている信頼性の高いエンジンです。燃料価格が高騰している今、燃料価格が安く、さらに燃費も優れており力強い加速を見せるディーゼルエンジンは大きなアドバンテージとなっております。

お客様に安心してハイラックスヴィーゴに乗り続けていただく為に、全車に対してディーゼル規制に適合するための装置取り付け等の改善を施し、さらに日本の運輸局が定める保安基準を満たすための改善も行ったうえで、全国どこでもお乗りいただける状態でご納車いたします。
また、熱帯であるタイ仕様のハイラックスヴィーゴのエアコンには日本では必須ともいえるヒーターが装備されておりませんが、全車に対してヒーターの取り付けを行ってからご納車いたします。これらの改善に必要な部品代・工賃などの費用はすべて車両本体価格に含まれておりますので、別途で費用が発生することはありません。(ただし、通常装備される補助ミラーの代わりにオプションであるサイドカメラを装着する場合は別途で費用が発生いたします。)